この記事を書いている今日は、雨が降ったり止んだりのどんよりとした天気。しばらくはすっきりしない天候が続きそうです。

 

「菜種梅雨」とは菜の花の時期に降り続く雨をさす言葉ですが、そろそろそんな時期にさしかかっているのかな。ん~でも、3月中旬から4月上旬ごろと言われているから、菜種梅雨というにはやはり時期尚早なのかも。どうなんでしょうね。

 

いずれにせよ「菜種梅雨」って情感豊かな日本らしい言葉ですよね。憂鬱になりがちな空模様も、梅雨のイメージとは似つかない菜の花のビタミンカラーのおかげで、まぱゆい黄色が射しこんでくるような温かみを感じます。心をほぐして穏やかにしてくれる、やさしき言葉の持つ不思議な力。

 

雨の呼び名はいくつかありますが、桃花雨、杏花雨、卯の花腐し・・・春の花にちなんだものだけでも、これだけの表現がある日本語。最近知って「へぇ~」となったのは、紫陽花のしがみつく。花の散り際の表現なんですけど、桜は散る、梅はこぼれる、菊は舞う、朝顔は萎む。日本語って、やっぱり情緒的で美しいですね。

 

自然に触れるなどして情感豊かな気持ちになったり、センチメンタルな気持ちになると、噛み締めるようにゆっくりゆっくりと歩を進めたくなる・・・。私もそうだからすごくわかります。

 

 

では最後に、菜の花のおすそ分け。少しでも晴れやかな気分になっていただければ幸いです。

 

 

伊良湖菜の花ガーデンにて。この日はご覧のように快晴でした。