【今日の短歌】夏晴れのさ庭の木かげ梅の實のつぶらの影もさゆらぎて居り　(斎藤茂吉)

梅の実が熟す時期。我が家でも梅干しを漬けるために、梅の実を買ってきました。雨の降るこんな日は、梅の実がより強く香ります。今年は生の赤紫蘇を使わずに、市販されている処理済みの赤紫蘇を使うつもりです。

もう何年のも前の話ですが、市内の梅林公園で無料配布していた梅の苗木をいただき、それを庭に植えました。竜峡小梅という品種です。小さな青い実をつけるまでになったのですが、手に負えないほどビッシリ虫が付くようになってしまい、やむを得ず伐採してしまいました。

苗木の無料配布は、梅まつりの時期に毎年行われていて、そのせいもあってか市内では梅の木をよく見かけます。梅雨の今時分になれば、葉の間に隠れるようにして梅りの実がぶらさがり、それを見るのもまた私は好きです。我が家の庭にあった小梅よりもだいぶ大きな梅の実は、熟してくればだんだんと赤みや黄色みを帯びていきます。

今の家に引っ越してきた年に植えた梅の木。現存していれば、木の影も大きくなって、あの頃よりももっとたわわに小さな実を実らせているだろうに。もう少しちゃんと育ててあげれば良かったなぁと、今にして思います。