「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」とは、イタリア語で「強弱をつけることのできるチェンバロ」という意味。すなわちピアノのことです。
チェンバロとピアノは似ていますが、音のなる仕組みが違います。チャンバロは弦をギターのように引っ掻くことで音がなるので音の強弱がつけにくいのが難点でした。それを解決したのがバルトロメオ・クリストーフォリ。弦をハンマーで叩くという今のピアノの仕組みを作ったのです。そのピアノを日本に持ち込んだのがシーボルトであり、1923年7月6日のことでした。
主体の言わんとしていることは単純で、「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテという長い名前を持つ楽器があるということだけ。けれど「クラヴィチェンバロ・コル・ピアノ・エ・フォルテ」と大胆なカタカナの字余りを持ってくることで独特のリズムを生み出し、中世のバロック音楽の雰囲気や歴史までも感じさせてくれます。
クラシックのコンサートだったり、あるいは中世の楽器が展示されている博物館のような場所に足を運んだのかもしれませんね。
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ピアノといえば、NHKで海外のストリートピアノが紹介する番組があって、演奏をしている人も観衆もとても楽しそうでいいなぁと観ていたんです。そのうち日本でもストリートピアノが流行り出して、凄腕ピアニストの超ハイレベルな演奏をyoutubeで観ることがあるけど、レベルが高すぎていつも口ポカンとなってしまいます。地元の駅でもピアノが置かれるようになりました。