気候がいいのでちょくちょく花めぐりしているのですが、それに加えて自分の中で起きているのがちょっとした野草ブーム。
野草関係の動画を何気なく見たのがきっかけで、これは確か食べられる、これはどうかなと足元の雑草に目をやる癖がつくようになりました。語れるほどの知識はまだないけど、知れば知るほど奥深い世界。簡単に手に入るので、試しにカラスノエンドウの若芽をパスタに入れたら癖もなく食べやすかったです。豆苗みたいなものだしね。タンポポコーヒーは牛乳で割ったほうがよりおいしい派。
そして、河川敷に虎杖がたくさん生えていたので作ってみたのがこれ↓
採ってきたイタドリを使って、お試しで作ったご飯のお供。ジャコとイタドリの爽やかな酸味と相まって乙な味😋 pic.twitter.com/HC3iijoV5z
— 朝倉冴希 (@dassan34) April 22, 2023
イギリスでは悪魔の植物とも呼ばれている虎杖は、来日したシーボルトによって海外に持ち込まれたそうです。厄介な雑草として嫌がられることもあるけど、もともと痛みを取るところから虎杖(イタドリ)と名づけられ、高知などではとても親しまれよく食べられている食材。
牧水は一晩塩にして漬物にしたみたいだけど、私は酸味が抜けない程度に水にさらしてからジャコと炒めて佃煮風に。実は人生初の虎杖だったけど、檸檬に似た酸味がすごく爽やかで、ご飯がすすむ乙な味となりました。ご飯のお供にはやっぱり「熱き飯」がなきゃね。「熱き」が肝心。というわけで「熱き飯にそえて」にすこぶる共感するんだけど、牧水なら酒の肴といきそうだけどそこは熱き飯にそえるのねとも思ったりもして。
酒ほしさまぎらはすとて庭にでづ庭草をぬくこの庭草を 若山牧水
かなりの酒豪として知られる牧水が、最後に詠んだとされる一首。酒欲しさをまぎらわすために牧水が「この庭草」を引き抜いたのが果たしてどんな庭草なのか。今さら知りようもないことだけど、野草ブーム真っ只中の身としては興味津々です。