小・中学生の頃、私は周期性嘔吐症(自家中毒)を起こしやすく、定期的に体調を崩すことがありました。そういった場合は、病院へ行ってブドウ糖や点滴を打ってもらうのですが、とにかく水分や糖分を補給することが大事でした。夏の暑い日には、母が麦茶入りの水筒に砂糖を入れて持たせてくれたことを思い出します。初めてのとき、砂糖が入っていることを知らなかったので(母が教えてくれていたのに、私がよく聞いていなかったのかもしれませんが)、甘い麦茶に驚いたのをよく覚えています。後になって知ったのですが、砂糖によってミネラルの吸収が促進されることも理にかなっていたのです。

 

中学生になると徐々に症状の頻度は減ってきましたが、それでも時々寝込むことがありました。私は決して丈夫な方ではなく、「少し変だなと思ったら、自分でも水分を摂ったり糖分を補給するなどしなさい」と母に言われ続けていました。体質的に少しのことでバランスを崩しやすいので、他の人よりもこまめに不足している分を補わなければなりません。少し調子が悪いなと思ったら水分、砂糖、少量の塩。この習慣は今でも変わっていません。