【タイブレーク】

スカスカに食い荒らされてしまうまでどうにか生きながらえて瓢箪

太陽がどこにあるかもわからずに天地がえしのブランコに乗り

未来へのタイブレーク  音速をこえてどこかに宿るエーテル

螺旋する未完のままを引き連れてめぐる季節に会いに行こうか

 

 

 

最初にあったのは、瓢箪でした。

中身をくり抜かれて、スカスカになっていく瓢箪。そこから少しずつ視点を動かしていくと、いつの間にか、見ているものだけではなく、見ている側の位置まで揺らいでいきます。

 

天地がえしのブランコ。
未来へのタイブレーク。
エーテル。
そして、めぐる季節。

 

振り返ってみると、四首はそれぞれ別のものを詠んでいるようでいて、ひとつの流れの中にありました。

 

noteでは、連作【タイブレーク】を、個々の言葉の意味ではなく、四首がどのように視点を移し、最後の一首へたどり着いているのかという構造から振り返ります。