靴ひもを固く結んでいたはずが地に足つかず僕は傾く 朝倉冴希 これは朝倉冴希歌集「風花日和」にも収録されているものです。この歌を詠んだ当時の心境としてはこうでした。同じ靴紐を結ぶにしても、掲出歌 […]
「2020年3月」の記事一覧(2 / 2ページ目)
【今日の短歌】あいたいとせつないを足して2で割ればつまりあなたはたいせつだった (千原こはぎ)
「あなたはたいせつだった」って、シンプルな言い回しなんだけど感情が揺さぶられる不思議な力があります。それが掲出歌へのファーストインプレッションでした。 そして、ある疑問が浮かんできました。「あ […]
【今日の短歌】オール5の転校生がやってきて弁当がサンドイッチって噂 (穂村弘)
見かけない顔の人がいるなと思っていたA君は、別のクラスの転校生でした。後のクラス替えで一緒になって、勉強やスポーツがとてもよくできる優等生だと知りました。それこそ成績がオール5だったとしても納得するぐらい。 […]
【今日の短歌】いつ摘みし草かと子等に問われたり蓬だんごを作りて待てば (野田珠子)
子供や孫達のために、蓬を摘んで蓬団子を作ってもてなしたところ「いつ摘んだものなの?」と。つまり、9年前の今日・・・東日本大震災の前なのか後なのかということを、放射能の影響を心配した子に問われて […]
【今日の短歌】骨なしのチキンに骨が残っててそれを混入事象と呼ぶ日 (岡野大嗣)
もしこれが君だったらとよぎりつつ骨までかぶりつく姿焼き 朝倉冴希 以前、豊田市上中町にある「しだれ桃の里」に行ったとき、うずらの姿焼きを食べたときのこ経験をインスピレーションに詠んだ一首です。 […]
【自作短歌】必要な情報だけをくれたならそれでいいから無駄に煽るな (朝倉冴希)
新型コロナウイルス関連で自粛ムード真っ只中。そんな中で、ざっとですが在宅応援の無料配信サービスを行っているところをまとめてみました。 在宅応援の無料配信サービスまとめ Paravi 過去のTBSドラマを無料 […]
短歌は人を選ばない
人によって趣味嗜好は様々だし、性別、年齢、職業だってそれぞれ違うけど、日記が人を選ばないように短歌も人を選ばない。 — 朝倉冴希@短歌 (@dassan34) March 4, 2020 &n […]
【今日の短歌】どこまでも二人のままで沈むよう耳のかたちをくらべる夜は (黒崎聡美)
耳の形といえばですねぇ。おじいちゃん譲りの私の耳は、ダンボみたいに広がっているんですよ。いわゆる立ち耳ってやつです。もうこれは子供のころから言われまくっていて、先日も姪っ子ちゃんからは「ギョーザの皮」とかわ […]
【今日の短歌】タンポポの綿毛のようにフワフワと42キロの旅に出る (高橋尚子)
掲出歌は、シドニー五輪のときに高橋選手が詠んだ一首。 掲出歌からはオリンピックという大舞台への気負いは微塵もなく、ただただ走ることに対する喜びに満ち溢れたそんな一首のように感じられます。もちろ […]