ウチの近くの道沿いにたくさんの紫陽花が植えられているのですが、数日前から少しずつ剪定作業をしているようで、日ごとに株が綺麗に刈られています。 昨日、その場所を車で通りがかったとき、ちょうど花 […]
「2021年7月」の記事一覧
【今日の短歌】南極のとけなくなった雪たちへ捧ぐトロイメライの連弾 (笹井宏之)
好みかそうじゃないかって、ファーストインプレッションでほぼ決まるんだけど、これは言葉の羅列とか響きだとか感覚で好きだと思った一首。トロイメライについてはなんとなくシューマンというぐらいしか知らなくて、どんな […]
【今日の短歌】私は、と書き出すときにもういない私こうして夏に踏み出す (小島なお)
私は、今こうしてblogを書いています。たった今「私は、」と書いた私は、すでに過去になってしまってもういません。厳密にいえば、一秒前の自分は過去の自分だから。過去があったからこそ今の私があることは間違いない […]
【今日の短歌】ため息をどうするわけでもないけれど少し厚めにハム切ってみる (俵万智)
ため息というワードはどうしてもネガティブに捉えがちだけど、遠慮なくため息をつくことって案外大事だなと思います。人前ではやらないけど、ため息をつきたくなるなら、別に無理をしないでその気分に素直に従ったほうが健 […]
【今日の短歌】鳴く蝉の命の限り鳴く声は夏のみそらにひびき沁みけり (岡本かの子)
ここ東海地方でも梅雨明しましたが、その前日のこと。ふと作業の手をふと休めたとたん、どこからともなくクマゼミの声が聞こえてきました。今年初の蝉の声にあっ!となったのですが、その鳴き声に夏を感じるというより、そ […]
【今日の短歌】夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ (清原深養父)
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ 清原深養父 夏の夜は、まだ宵のうちだと思っていてもすぐ明けてしまう。雲のどこに月は宿をとっているのだろうか。 夏至が過ぎて少しずつ日が短く […]
【今日の短歌】このゆふべ降り来る雨は彦星の早漕ぐ船の櫂の散沫かも (詠み人知らず)
このゆふべ降り来る雨は彦星の早漕ぐ船の櫂の散沫かも 七夕の今日に降る雨は、彦星が急ぎ漕く゛船の櫂があげる飛沫であろうか 七夕の日に降る雨を「洒(催)涙雨」といいますが、さっきまで雨が降っていま […]
【今日の短歌】芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ子芋は白く凝りつつあらむ (長塚節)
芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ子芋は白く凝りつつあらむ 長塚節 里芋の葉から玉のような雫がこぼれ落ちており、こぼれ落ちた先の地中では白い子芋たちが育ちつつあることだろう。 パールのように輝く […]