瀬をはやみ岩にせかかる瀧川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院 川の瀬の急流が、岩にせき止められて二手に別れながら再びひとつになるように、再びあなたとお逢いしたいと思います。 二手に別れた流 […]
「2022年6月」の記事一覧
【今日の短歌】梅の実は緑の中に色わきて紅にほふさみだれのころ (松平定信)
梅の実は緑の中に色わきて紅にほふさみだれのころ 松平定信 梅の実は緑の葉の中に紛れるようにしてあり、それがだんだんと紅に色づいて香り立つのは五月雨のころである 今日は七十二候の第27候「梅子黄 […]
【今日の短歌】コピー機を腑分けしてゐる一枚の詰まりし紙を探しあぐねて (門脇篤史)
ここ東海地方でも梅雨入り坊やがお通りなさったようで、いよいよ湿気との戦いがはじまります。“髪”が湿気でうねったり広がったりというのもありますが、“紙”もまた湿気を含んで紙詰まりしやすくなりますね。 &nbs […]
【今日の短歌】昨日なし明日またしらぬ人はただ今日のうちこそ命なりけれ (今川義元)
生まれも育ちも東三河(愛知県東部)の私は、今も東三河で暮らしています。今川義元公といえば、かつてここ東三河を支配下にしていた人物。 尾張(名古屋)を治めていた織田信長の父・織田信秀が三河を侵略 […]
【今日の短歌】人間50年 下天の夢をくらぶれば夢幻の如くなりこの度生をうけ滅せぬもののあるべきか
昨日のことですが、仕事をしていたらどこからともなく「人生早送り」という声が聞こえてきました。もう6月だなんてあっという間という話の流れからみたいですが、そんな風に錯覚してしまうほど、月日というのは瞬く間に過 […]