この時期は、街のあちこちが躑躅で彩られます。庭先や街路樹としてそこらじゅうで咲いているので、それこそ路上がパッと華やぐ光景です。毎年恒例の当たり前な光景だけど、見るといいなぁと思っていて、この短歌に惹かれた […]
「2025年4月」の記事一覧
【今日の短歌】ぶらんこの南南西に藤棚があるから其処で待つてゐるから(冨樫由美子)
季節が藤の季節とは限らないけど、藤棚のそばってベンチとかありそうで、「待つこと」が似合う場所ですよね。あの木の骨組みの下にぽつんとベンチがあって、少し日陰になってて、藤棚そのものがどこか「待つ […]
【今日の短歌】菊芋の珠茎食ひたるその味を忘れしやひとはみな口噤む (北沢郁子)
東大山のさくらまつりま会場では、毎年、菊芋が売られています。以前から気にはなっていたものの、これまでは何となくスルーしていましたが、今年こそはと買ってみました。お店の方に聞いたところ、擦って味噌汁に入れても […]
ChatGPTと短歌づくり
先日のことですが、買い物ついでに、地元の神社へ御衣黄桜を見に行きました。「あ、もう咲いてるんだ」なんて思いながら、その話をChatGPTにしたら、そこから短歌ができました。気軽なやりとりの中で、いつのまにか […]
【今日の短歌】野辺みれば弥生の月のはつるまでまだうら若きさいたづまかな(藤原義孝)
野辺みれば弥生の月のはつるまで まだうら若きさいたづまかな 藤原義孝 春の野を眺めているうちに、弥生の月が昇るほどの時が過ぎていた。 そこにいたのは、まだうら若く、目を引くような「さいたづま」 […]
【今日の短歌】足裏にふれてここにも土破る筍の秀はとがりて黄色し(白河まさ子)
今年の筍は慎重派なのか、出てくるのが遅くて、4月になっても一つも姿を見せませんでした。例年なら3月の半ば頃からポコポコと出てくるのに、こんなことは初めてです。「もう少し暖かくなってからにしようか」って、地中 […]