ここ東海地方でも梅雨明しましたが、その前日のこと。ふと作業の手をふと休めたとたん、どこからともなくクマゼミの声が聞こえてきました。今年初の蝉の声にあっ!となったのですが、その鳴き声に夏を感じるというより、そ […]
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【今日の短歌】夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ (清原深養父)
夏の夜はまだ宵ながら明けぬるを雲のいづこに月宿るらむ 清原深養父 夏の夜は、まだ宵のうちだと思っていてもすぐ明けてしまう。雲のどこに月は宿をとっているのだろうか。 夏至が過ぎて少しずつ日が短く […]
【今日の短歌】このゆふべ降り来る雨は彦星の早漕ぐ船の櫂の散沫かも (詠み人知らず)
このゆふべ降り来る雨は彦星の早漕ぐ船の櫂の散沫かも 七夕の今日に降る雨は、彦星が急ぎ漕く゛船の櫂があげる飛沫であろうか 七夕の日に降る雨を「洒(催)涙雨」といいますが、さっきまで雨が降っていま […]
【今日の短歌】芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ子芋は白く凝りつつあらむ (長塚節)
芋の葉にこぼるる玉のこぼれこぼれ子芋は白く凝りつつあらむ 長塚節 里芋の葉から玉のような雫がこぼれ落ちており、こぼれ落ちた先の地中では白い子芋たちが育ちつつあることだろう。 パールのように輝く […]
【一口日記】こだわり
ピタリと言葉が嵌らない。どうにもしっくりこない。一首だけでもと思っても、そのたった一首ですら詠めない日々がずっとずっと続いている。中途半端でもいいから、言葉尻を合わせて投げてしまえば楽だけど、それはそれでぞわっとするよう […]
【一口日記】冷やし中華
シマダヤさんの「もみ打ち ごまだれ生冷し中華」が好きなんだけど、なぜかどこのスーパーにも見当たらない。今までだったら、市内にあるスーパーA店かB店には置いてあったのに、おんなじメーカーでも別商品だったりしてどこにもないの […]
【今日の短歌】紫のひともとゆゑに武蔵野の草はみながらあはれとぞ見る (詠み人知らず)
畑の一角に、零れ種から出てきた青紫蘇の芽がびっしり。大きくなってきたらすごいことになると思いつつ放置したままだったので、ギュウギュウになりながらそのまま育っています。あちこちにお裾分けしつつ、あの手この手で […]
【今日の短歌】夏晴れのさ庭の木かげ梅の實のつぶらの影もさゆらぎて居り (斎藤茂吉)
梅の実が熟す時期。我が家でも梅干しを漬けるために、梅の実を買ってきました。雨の降るこんな日は、梅の実がより強く香ります。今年は生の赤紫蘇を使わずに、市販されている処理済みの赤紫蘇を使うつもりです。 &nbs […]
【今日の短歌】あぢさゐの花の花間(はなま)にやはらかく雨ふりしづむ 夕雨夜雨 (高野公彦)
今年は梅雨入りが早かったので、さぞかし雨続きの日が続くかと思いきや・・・。この地方は、雨が降ったとしてもすぐに止んでしまったり、夜更けに降ることが多いです。雨が降らなかったら降らないで、少しぐらいは雨が降っ […]
【大和物語】つつめども隠れぬものは・・・
鳴かぬ蛍が身を焦がす・・・。そんな蛍が舞う季節となりました。今回は、蛍にちなんだ和歌をご紹介します。 桂の皇女に式部卿宮すみ給ひける時、その宮にさぶらひけるうなゐなむ、この男宮を「いとめでたし […]