きっとこれは夢に違いない・・・。 現実にはありえない奇跡がそこにはあって、その奇跡の光景を当たり前のように目にしている自分がそこにいる・・・。 でも、どこかでわかっているのです。 […]
「好きな短歌」タグの記事一覧(9 / 13ページ目)
【今日の短歌】お笑いの画面を消しておもむろに笑わぬ前の顔に戻しぬ (石田比呂志)
仕事以外は、ほとんどステイホームの日々が続いています。家にいながらでもなるべく楽しみを見つけていこうと、あれこれ思考を凝らしては乗り切ろうとしています。とはいえ、なんとか気持ちを奮い立たせてみるものの、それ […]
【今日の短歌】馬鈴薯が青き芽伸ばし好きなことそろそろしてもいいころと言ふ (佐藤慶子)
我が家の畑にて。 ウチの馬鈴薯も青き芽を伸ばしています。去年の今頃なら「好きなことそろそろしてもいいころ」を素直な気持ちで受け止められていたと思います。でも今は、あのころからは想像もつかない形で「そろそろ・ […]
【今日の短歌】街路樹の若葉わがこころの若葉ふれあひていま春過ぎむとす (荻原裕幸)
なんでこんなに好きなんだろうと自分でも思うけど、新緑を見るのが大好きな私。まばゆい新緑を目にすると、無条件で元気になれます。暗いニュースばかりが飛び込んでくる中で、若葉のエネルギーと癒しにものすごく救われて […]
【今日の短歌】アルコール消毒液を手に受ける小さなくしゃみのようなささやき (戸田響子)
このご時世、毎日のように消毒液を手に受けている方は多いのではないでしょうか。私もです。潔癖でなくとも、ことあるごとに除菌も除菌。手が荒れなくてウイルスに効果的ということで、我が家ではミクロテクト(次亜塩素酸 […]
【今日の短歌】さくらさくらさくら咲き初そめ咲き終わりなにもなかったような公園 (俵万智)
今年ほど、桜を恋しく感じた年はなかったかもしれません。楽しみにしていた花見の計画は、新型コロナの影響でほぼ台無しになりました。毎年、当たり前のようにあちこち花めぐりしていたことが、当たり前ではなかったことに […]
【今日の短歌】過ぎてゆく時間のなかの昼食に黄身もりあがる玉子かけごはん (小島熱子)
これぞ、Japanese foodの真骨頂ともいえる玉子かけごはん。またの名をTKG。湯気が漂う熱々のご飯の上に、こんもりとした黄金の黄身。そこへ醤油を垂らして一気に掻き込む・・・。たまりませんな。(*´▽ […]
【今日の短歌】箇条書きで述ぶる心よ書き出しの一行はほそく初雪のこと (大口玲子)
文芸において、書き出しは命と言われるぐらい大切なもの。読者を惹きつける文章を書こうと思うなら書き出しに拘れ。・・・執筆家にとってはもはや常識であるとそこには書かれてありました。 ああ、なるほど […]
【今日の短歌】人生に付箋をはさむやうに逢ひまた次に逢ふまでの草の葉 (大口玲子)
ウォルター・ホイットマンの詩集「草の葉」の初版が発売されたのは、1855年のことらしいです。以来、ホイットマンは生涯に渡って何度も拡充・改訂を重ね、1891年に出された最終版ともなると初版の5倍ほどの分量に […]
【今日の短歌】くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨の降る (正岡子規)
春の長雨という言葉がありますが、ここ最近はずっと晴天が続いていました。久しぶりの雨が降っています。薔薇の季節にはまだ少し早いこの時期。やわらかな春雨。そんな日は掲出歌を思い浮かべます。 よく「 […]