6月といえば梅雨真っ只中 = ジメジメの湿気祭り。「春にまさりて心ときめく」で、厄介としか思えなかった6月の印象がガラッと変わった一首。不思議なものです。私が単純なだけかもしれないけど、思っているより6月っ […]
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【今日の短歌】わが恋は虹にもまして美しきいなづまとこそ似むと願ひむ (与謝野晶子)
写真は、昨日の夕方に撮った虹です。夕飯の支度をしていると、オレンジに染まった西日が射してこんできて、思わず手を止めました。夕日に映えた山肌がとても綺麗だったので窓に近づいたら、虹が架かっていました。 &nb […]
【今日の短歌】いかにせむ山の青葉になるままに遠ざかりゆく花の姿を (俊恵)
いかにせむ 山の青葉になるままに 遠ざかりゆく花の姿を 俊恵 どうしようというのか。山が青葉になるにつれて遠ざかってしまう花の姿を 春になれば山桜、そして木々の間に隠れるように咲いている自生の […]
【今日の短歌】白藤のせつなきまでに重き房かかる力に人恋へといふ (米川千嘉子)
恋しさだったり、祈りだったり、願いだったり。募る想いというのは内へ赴き、そして藤房のようにだんだんと重く垂れ込めるもの。当たり前にあったこれまでの日常を渇望し、想いを募らせていく中で、そのことをより深く実感 […]
【今日の短歌】花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける (西行)
花見にと群れつつ人の来るのみぞあたら桜のとがにはありける 西行 (美しさゆえに) 花見に人が押し寄せてくるのが、桜の罪なところである 「花見にと群れつつ人の来る」ことは、ゆったりと桜を楽しめないという他にも […]
【今日の短歌】菜種梅雨やさしき言葉持つ国を歩む一人のスローモーション (俵万智)
この記事を書いている今日は、雨が降ったり止んだりのどんよりとした天気。しばらくはすっきりしない天候が続きそうです。 「菜種梅雨」とは菜の花の時期に降り続く雨をさす言葉ですが、そろそろそんな時期にさしかかって […]
【今日の短歌】いいんだよライブで歌手がまちがえてそれを愛してしまった耳よ (山階基)
私も同じ。楽しませようとしてくれるのなら、まちがえようがなんだろうが「いいんだよ」ってなるから、共感でしかないですわ。 「ライブは生もの」だしね。そういうのもひっくるめてのライブであり醍醐味。 […]
【今日の短歌】大玉のキャベツざくざく切るときに窓に近づく春の雲あり (関谷啓子)
少し前に大玉の寒キャベツを2つもいただきまして、そんな中で春キャベツが次々と収穫期を迎えている我が家の畑。他所様が育てた寒キャベツを消費しつつ、我が家で育てた春キャベツは誰かにおすそ分けするというね、謎の現 […]