6月といえば梅雨真っ只中 = ジメジメの湿気祭り。「春にまさりて心ときめく」で、厄介としか思えなかった6月の印象がガラッと変わった一首。不思議なものです。私が単純なだけかもしれないけど、思っているより6月って悪くないかもと思えるのだから。

 

 

法隆寺など行く如し甲斐の御酒春鶯囀のかもさるゝ蔵 与謝野晶子

萬屋醸造という酒蔵を訪れた際に晶子が詠んだ歌。これに感銘を受けた当主が、酒銘を「一力正宗」から「春鶯囀」へと変更されました。

 

六月は~の短歌を知ったのは何年か前だけど、なぜ酒?お香?とハテナマークがついていた私。のちに与謝野晶子が「春鶯囀」というお酒の名付け親であることや、お香で有名な堺出身であることなどを知り、“酒”も“香”も彼女を象徴するアイテムなのだと納得しました。

 

・・・というこれまでの思い込みが、覆されるような記事を見つけてしまいましてですね。これがまた非常に興味深いものでした。
https://transpace.jp/syunnouten/

 

春にまさりて心ときめく6月。さて、ワタクシは何をしようかしら。