人の子の恋をもとむる唇に毒ある蜜をわれぬらむ願い 与謝野晶子
恋に焦がれる若者の唇に毒ある蜜を塗ってやりたい
冴希語訳 : 恋したいなんて言えちゃうクチビルに塗りたくなった蜜のポイズン
本日は、晶子の命日である白櫻忌 。俵万智さんの「チョコレート語訳」にならって、自分なりに訳してみました。
恋に恋する若者のくちびるに 毒ある蜜を塗ってやりたい 俵万智 (チョコレート語訳)
俵万智さんの「チョコレート語訳」にならって、自分なりに訳してみました。
— 朝倉冴希@短歌 (@dassan34) May 29, 2020
「毒ある蜜」をどう訳せばいいか悩んだのですが、思い切って毒をポイズンに。 どうでっしゃろ。(^^;)
晶子といえば、惚れた相手に妻子がいようが「狂ひの子われに焔の翅かろき・・・」と、すべてを擲って追いかけていく情熱的な女性。恋ってそんなに甘いものじゃない。鉄幹との道ならぬ恋の果て、幾度も修羅場をくぐってきた晶子らしい歌です。
【追伸】
Tweetにも書いたけど、「蜜のポイズン」ではなく「毒入りグロス」ぐらいにしたほうがスッキリして良かったかも。
恋したいなんて言えちゃうクチビルに塗りたくなった毒入りグロス ← うん、個人的にはこっちのほうが好き。