私が子供のころ、家のお風呂はお湯を張ることも追い炊きも自動ではありませんでした。そして、お風呂掃除は子供たちの仕事。うちは三姉妹なんたけど、浴槽担当、洗い場担当、お湯の見張り番というように割り当てられていました。

 

「お湯の見張り番」は何もしなくて楽なんだけど、常にお湯の溜まり具合を気にしないといけないというね。そっちの負担のほうが嫌だったんでしょうね。誰もやりたがらなくて、両親が「いい加減にしなさい!!」と呆れるほど、毎日のようにギャーギャー揉めていました。

 

「取った!」という意味の「取っぴ!」を言ったもの勝ちみたいなところがあってね。「取っぴ!」「取っぴ!」がやたらと飛び交っていた、そんな光景が鮮明に蘇ってくる一首。

 

 

今はねぇ、ボタンひとつで自動でお湯が止まってくれるし、追い炊きもしてくれますからねぇ。便利になったものです。あのときの我が家に欲しかった・・・。(;^ω^)

 

「やはらかき」「生身の四肢」と並ぶと、無防備な感じが際立ちますね。