冬ながら空より花の散りくるは雲のあなたは春にやあるらむ 清原深養父
冬なのに空から花びらが散ってくるではないか。空の向こうは春なのだろうか。
東京では昨日から雪が降っているようですが、今日はこちらでも時おり風花が舞っていました。風にはらはら揺れるぼたん雪は、桜が舞っているのかと見間違えるぐらい本当に花びらのよう。冬なのに花が散ってくるをまさに体感し、雲の向こうにまで想いを馳せている自分がいます。
自身の歌集タイトルが「風花日和」というのもあって、とても好きな一首。
清原深養父は、清少納言の曽祖父にあたる歌人。「冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず」と、冬には冬らしさがあったほうがいい・・・のかもしれないけど、寒いのはやっぱり苦手なんだよね。^_^; 風花を降らせている雲の先に春を見出すような、雅な感性とゆとりを持ちたいものです。
そうそう。雪も降ったし、あったかいものが食べたくて夕食は鍋にしたんだけど、冬の寒さがあってこそ楽しめるものもあるよね。