早咲きの梅がもう咲き初めていて、今年は桜の開花も早まりそうだと先日のニュースでやっていました。早かろうが遅かろうが、時期になればちゃんと咲いてくれて季節の到来を告げてくれる花々。例年と比べて早いとか遅いとかそんな会話もひっくるめて味わいのひとつですよね。

 

「花には花の事情あり」でこちらの都合に合わせて咲いてはくれないですからね。花めぐりに行ったしてもタイミングを外すことはしょっちゅうなのですが、「あっちの方はまだ綺麗に咲いているよ」とか声を掛けていただくこともあり、それもまた嬉しかったりします。季節の花がもたらしてくれた一期一会。

 

私なんかは催促するように「まだかなまだかな」となってしまうのですが、「事情は特に聞いてませんが」と淡々と答えているところに花々への強いリスペクトを感じます。どちらがどうとかではなく、心待ちにしていながらも花の咲くタイミングを尊重しているからこその受け答えなのだろうなと思って。

 

大下氏は、鎌倉にある瑞泉寺の住職さん。瑞泉寺にも福寿草はもう咲いているのかな。

 

心待ちにする一方で、楽しみを先延ばしにしたい気持ちもあって、それはそれとしてやっぱり楽しみで「まだかなまだかな」と指折り数えながらその日を待って・・・。少しずつ少しずつ、そんな花の季節が近づいてきました。