豊橋市・石巻西川のカタクリ山(西川城址)にて。
日照に伴って花びらが閉じたり反ったりする繊細なカタクリの花。“春の妖精”と呼ばれるスプリング・エフェメラルのひとつ。
太陽が顔を出したり雲に隠れたりするそんな天候の中、カタクリの花びらは閉じ気味でうつむき加減。なので、写真を撮る時はかがんでのぞき込むようにして、より掲出歌のように「うすく」なりました。
母が昔「カタクリの花は好き」とぼそっと言ったことがあったんです。それまで見たことがなくて、どんな花なのかとなんとなく気になっていた花でした。だいぶ昔のことだし、本人はたぶんもう覚えていないと思うけど。
気が付けば、毎年身をうすくしながら夢中でシャッターを切るぐらい、その可憐な姿に私も魅了されていました。