梅雨のような天候が続いています。こちらの地域では、長雨による影響で氾濫危険水位に達した河川もあって、警報の通知がずっと来ている状態でした。今は一時期によりも落ち着いており晴れ間も見えたりもしますが、願わくはしばらく雨は降って欲しくありません。

 

 

滋賀の草津宿から京都へ向かうのに、比叡山からの吹き下ろしにさらされて舟で琵琶湖を横断する矢橋の渡しより、遠回りでも瀬田の長橋を渡っていったほうが安全で確実。掲出歌はことわざの「急がば回れ」の語源ともなった和歌。

 

「勢多へ廻ろか矢橋へ下ろか ここが思案のうばがもち」という歌があるように、最短ルートを狙って舟で渡ろうか、それとも唐橋まで迂回すべきかと、大いに悩ましいところだったようです。

 

瀬田の長橋とは、逢瀬川に唯一かかっていた唐橋のこと。「唐橋を制する者は天下を制す」といわれるほど、壬申の乱をはじめ治承・寿永の乱など様々な合戦の舞台となってきた場所でもあります。

 

 

時を経て、パラリンピックや新学期を目前に、かつてないほどの新型コロナの脅威にさらされている今の日本。新型コロナに怯えることなく、経済を取り戻し、平穏に暮らせる日々を取り戻すにはどうしたらいいのか。

 

「急がば回れ」

いきあたりばったりやその場しのぎではなく、遠回りでもじっくりと先を見据えて備えたうえで手を打っていく必要がありそうです。