【今日の短歌】トマトの葉ちぎればトマトのにほひして昨日よりふかき空ふり仰ぐ　(春野りりん)

今年はトマトを植えていないはずが、去年のこぼれ種から自生しているのを発見。そのままにして見守ることにしましたが、なんだかんだと育っています。挿し木にしても割りとすぐに根づくし、トマトってすごい生命力ですね。

トマトの葉ってなんていうか特有の匂いがするんたけど、なんていうか青臭さの中にトマトと言われれば誰もが納得してしまうようなトマトっぽさがあるというかね。改めて嗅いでみたいと思ってもそうタイミングよくトマトの葉があるわけでもなく･･･。あれから半年ぐらいたったのかな。掲出歌を知ったときのことを唐突に思い出して、ちぎって嗅いでみた結果、トマトの葉っぱの匂いがしました。(笑)

あの特有の匂いで害虫を寄せつけなくするのですが、害虫にやられたり傷つけられた株が危険信号として発した匂いに周囲の株が反応して匂いを出し、そうやって匂いの連鎖が生むことで“種“を守っています。見事な連携プレイ。植物であるトマトもそうやって助け合いながら生きているだよなぁ。

気が付けば、私も天を仰いでいました。無意識の内にそうしていたのが、自分でもなんだか不思議です。