中秋の名月ですね。
夕方に少し雲行きが怪しくなりかけたけど、少し時間が経てば煌々と輝いた満月が顔を覗かせてくれました。そして、わずかに雲が浮かぶ夜空にくっきりとした輪郭をしていた月がいつの間にか増えてきた雲に覆われ、またひょっこりと顔を出して。虹色がかった月暈のなんと美しいこと。まさに「雲のたえ間より漏れ出づる月の影のさやけさ」
こうしてblogを書き始めたりしている間にもなんだか気になって、つい窓から月に視線がいってしまいます。雲から漏れてくる月の光も、雲がかかったおぼろ月も、くっきりと煌々と輝く月もどれもみな美しく、この贅沢な月夜をもう少しだけ堪能したいと思っていたら、先ほどから雨が降り出しました。なんて目まぐるしい天候。
掲出歌は「瀬をはやみ・・・」でおなじみの崇徳院に捧げられた百首歌「久安百首」に収められたもの。小倉百人一首にも収録されています。