なんだか使ってしまうのがもったいないと引き出しにしまい込んで、年月が経って「このまま眠らせておくのもな」とようやく使い始めることってありました。使うのがもったいないと思えたものが、そのころにはなんの躊躇もな […]
「歌人」タグの記事一覧(19 / 27ページ目)
【今日の短歌】発音で出自が知れるイギリスの階級社会を強く憎めり (渡辺幸一)
イギリスという国は、主に労働者階級、中産階級、上流階級にわかれており、それぞれ微妙に発音やアクセントが違うのだそう。なので、その違いによって、その人がどの階級に属しているのかがわかってしまうのだとか。 &n […]
【今日の短歌】つよすぎる西日を浴びてポケットというポケットに鍵を探す手 (岡野大嗣)
鍵を見失って「あれっ、ない!!」と探すたびに、友人から「なんで決まった場所に入れておかないの」と呆れられていた私。そう、洋服のポケットというポケットをまさぐって、鞄のポケットというポケットをまさぐって・・・ […]
【今日の短歌】ゆるきやらの群るるをみれば暗き世の百鬼夜行のあはれ滲める (馬場あき子)
その昔、豊川でB1グランプリが開催されました。地元・東三河での開催とあって私も出かけたのですが、そこで数多くのゆるキャラがずら~っと立ち並んでいたのが印象に残っています。あれ何年前だったかなぁ […]
【今日の短歌】スプーンがカップの底に当たるときカプチーノにも音階がある (伊波真人)
すべての音に音階があることを、大抵の人はあまり意識していません。でも、反対にそれを常に意識させられているという「絶対音感」を持つ方々。常に音階を意識する生活がどんなものかは想像もつきませんが、私は小学生のこ […]
【今日の短歌】「眠れてますか」「はい」これまでもこれからも眠りはながく私を守る (小島なお)
私の場合、クリエイティブなことは夜のほうが捗るタイプ。そのうえ朝が早いからどうしても寝不足気味になってしまうんだけど、そんな寝不足の時は明らかにパフォーマンスの質が下がります。同じようにやっているつもりでも […]
【今日の短歌】舌打ちの音でマッチに火が灯るようなやさしい手品がしたい (寺井奈緒美)
私だと舌打ちはただの舌打ちになっちゃうんだけど、中にはさらっとユーモアを交えて嫌味のないようにもっていく人もいるんですよね。舌打ちをしたくなるような状況でも、そうやって上手に切り抜けられるようになれたらどん […]
【今日の短歌】日本語の「行けたら行く」は「待たないで」の意味だったのか 飴を舐めつつ (カン・ハンナ)
文字通りに都合がつけば行くつもりでいるのか、それとも遠まわしに断っているのか。それは言った本人にしかわからないけど、「行けたら行く」が「待たないで」と一言で要約されているところにハッとさせられました。確かに […]
【今日の短歌】雪になりきれぬ弱さを真剣に地上へぶちまけろよみぞれ (松木秀)
雪が降らないことで有名なここ東三河。それでもクリスマスごろになれば、おこぼれ程度にパラパラと降った日もあったのですが・・・。それどころか、今年は霜もほとんど降りません。過ごしやすいのはいいのだけど、やっぱり […]
【今日の短歌】ぼくの聴く音楽こそが素晴らしいと思いながら歩く夜が好きだよ (岡野大嗣)
人それぞれだし、他の人がどう感じるかはわからないけど、私の中では私の聴く音楽こそが素晴らしいと思っているのですごく心に響いた一首。私に限らず大抵の人は、自ら聴く音楽はそうやって選んでいくものじゃない? &n […]