享年90歳。掲出歌が収録されている第二歌集「パン屋のパンセ」の発行を待たずして亡くなられています。

 

卵立てと卵の息が合っているしあわせってそんなものかも知れない 杉崎恒夫
熱つ熱つのじゃがいも剥けば冬眠からさめたばかりのムーミントロール 同上
あたたかいパンをゆたかに売る街は幸せの街と一目で分かる 同上
さくらんぼ彩る街となりゆけばガラスの筒に透くエレベーター 同上

 

個人的に大好きな歌をいくつかピックアップしてみました。これらを含む「パン屋のパンセ」に収録されているいくつかの短歌を知ったとき、何の疑いもなく若い方が詠まれたものだと思っていました。それくらい感性が瑞々しくて、自分が年齢を重ねたときこんな風に若々しくありたいというお手本のような方です。

 

 

アンパンマンの影響もあってか、アンパンって幸せを与える食べ物ってイメージがあります。バファリンの半分がやさしさでできているように、アンパンは三分の空気と七分のアンコでできているのか・・・。

 

ビールの泡とかもそうだけど、7対3って黄金比率と呼ばれたりしますよね。牛と豚の合い挽き肉の割合もそうだし。別ジャンルだと・・・海と陸の割合とか、国旗の縦横の比率とかも確かそうだったはず。ざっと思い当たるだけでもいろいろありますね。

 

パンっていかに生地を膨らませるかが勝負。黄金比率に加えて、きっとふんわりとしておいしいに違いないというのが「空気」からも伝わってきます。今だったら桜餡のアンパンもいいよね。(*^^*)

 

今日は休みだけど、どこにも行かずに自宅待機。おとなしくしています。ホントにね~、アンパンマンがきて、新型コロナウイルスやっつけてくれないかな~。バイキンマンはまだ可愛げがあるけど、新型コロナはタチが悪すぎるんだよ~。