好みかそうじゃないかって、ファーストインプレッションでほぼ決まるんだけど、これは言葉の羅列とか響きだとか感覚で好きだと思った一首。トロイメライについてはなんとなくシューマンというぐらいしか知らなくて、どんな曲だったっけ?と思って聴いてみて、あ~っとなるぐらいなじみ深い曲でした。

 

 

 

調べてみると、トロイメライとはドイツ語で「夢」とか「夢見ごこち」とかそのような意味なんだって。で、全13曲からなるシューマン作曲「こどもの情景」の中に入っている曲。恋人であるクララから「あなたは時々子供みたい」と言われたことがインシュピレーションとなっており、後にシューマンは恋人のクララへの手紙にそのことを綴っているらしいです。

 

地球上では環境問題が深刻化しており、南極のとけなくなった雪たちへ託したのは地球の未来であり、未来を担う子供たちの「夢」が奪われないようにという願いでもあるのでしょうね。心情を表すという意味で、「トロイメライ」が俳句でいう季語のような役割を果たしています。

 

その一方で、そういうことではなくファーストインプレッションで感じ取った感覚的なもののほうが、本人が伝えたかったものと近いのかもしれないとも思ったりもします。