角川短歌賞に応募する作品がほぼ出揃ったけど、あと一首がどうにもしっくりこなくて埋まらなくて・・・。配列もあれこれやりながら悩みまくっています。
とはいえ、せっかくの山萌ゆる新緑の季節。気分転換の散歩を兼ねて、俳句を詠んでみました。
ウチから至近距離にある竹藪の光景を、そのまんま詠んだ一句。風にさわさわと揺れる竹を見るのがなんか好きなんです。というより、揺れる竹のしなやかさが好きと言ったほうが正解かも。筍が皮をつけたままグングン伸びていく速度には、毎年ながら驚かされます。
「すんすん(スンスン)」とは・・・
1 物事が滞りなく進むさま。ずんずん。
「桜―伸びゆけり」〈犀星・桜と雲雀〉
2 そっけないさま。つんつん。
「賢女立てして―とすげなき御身が心を表し」〈浄・国性爺〉
というわけで「すんすん」には、「滞りなく、すくすく成長している」「そっけない」という両方の意味を込めたつもりです。
万緑に映える柿の葉のきみどりが大好きなので、それが日を追うごとに深く色づいていくのがちょっと寂しかったりします。できればずっとそのままでいて欲しいなぁって。あっ、でも、秋にはやっぱり柿が食べたい・・・。(^^;)
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気候がいいので、散歩するにも気持ちがよくていいですね。
いつものなんてことない散歩道を歩いていると、ハッとするほど美しい新緑と光芒のグラデーションが視界に飛び込んできました。思わず足を止めて見入ってしまい、再び歩き出したものの、やっぱりもう一度じっくり見たくなって引き返したんです。
時間的には3分もかかっていないぐらいなのですが、光の加減が変わってしまったのかあの美しさには巡り合うことはできませんでした。
まさにあの一瞬だからこその奇跡だったんだなぁ。