水分を含んだ落ち葉は、踏むと靴の底にひっついたりするんですよね。その様子から、出かようとする妻に、定年後の夫がベッタリくっついてくることを「濡れ落ち葉」なんて揶揄されたりもします。

 

 

今朝、雨が上がったので散歩に行ったのですが、「踏むたびに水と落ち葉はめくれつつ」をまさに実感したところでした。雨上がりの水と落葉は、これ以上ないほどのふかさを見せつけて靴底にひっついてきます。山道なんかを歩けば特に。

 

けれど、やがては乾いて離れてしまうよね。でも、雨はまたいずれ降るから離れっぱなしということはないね。そんなことをとりとめもなく考えているうちに、水と落葉の関係性は、かなりふかいし理想なのかもしれないと思えてきました。

 

現実の人間関係は、乾いたら乾きっぱなしということもザラにあるからね。“愛情”という名の水は、自然に降ってくるわけではなく、誰かが誰かに与えているものだから。