手を叩きながら再登場を待ちわびている時間というのは、思いのほか長く感じるものですよね。その間、ずっと手を叩いているとしだいに手がかゆくなってくるというのはあるあるです。 アーティストへの思い入 […]
「今日の短歌」の記事一覧(32 / 41ページ目)
【今日の短歌】パトラッシュが百匹ゐたら百匹につかれたよつていひたい気分 (本多真弓)
なんか今・・・すごくそんな気分。 祭日でスタッフの人数が少ないから忙しいのはわかっていたんだけど、もー朝から息つく間もないくらい忙しくてバタバタ。そのうえ、予期せぬハプニングに見舞われるという […]
【今日の短歌】夜の耳しんと立てれば流れ込む遠い呼び声樹下のささやき (松村由利子)
今の家に越してきてすぐの頃、夜のシーンとした中にいるとどこからか音がしていて、私はそれが何の音かわかりませんでした。なんていうかジー---という甲高い音。何の音だろう、何の音だろうとずっと思っていたんです。 […]
【今日の短歌】キャベツ色のスカートの人立ち止まり風の匂いの飲み物選ぶ (竹内亮)
初句の「キャベツ色のスカート」で心をガッチリ掴まされ、私の中でものすごく好きな一首。「キャベツ色」が芽吹きの初々しさや清々しさを連想させ、そこから漂ってくる全体的な雰囲気がツボなんです。そのうえで「風の匂い […]
【今日の短歌】ポケットの中で紙片の手触りを小さく固く折りたたんでゆく (相原かろ)
例えば、たわいもないメモ書きだったり。あ-はいはいと、とりあえずポケットの中につっこんで・・・数時間後。 ・・・再びポケットの中に手をつっこめば、とりあえずポケットにつっこんでおいた紙切れの感 […]
【今日の短歌】一年は円卓にしてどの席も主賓席なり二月に座る (石川美南)
それぞれの季節にはそれぞれの良さというものがあり、その季節にしか味わえない喜びというものがあります。暑いのも寒いのも苦手だけど、四季はやっぱりあったほうがいいなと思います。今なら梅の花がとても綺麗に咲いてい […]
【今日の短歌】四年前グアムで買った星型のにこにこシールを使い始める (仲田有里)
なんだか使ってしまうのがもったいないと引き出しにしまい込んで、年月が経って「このまま眠らせておくのもな」とようやく使い始めることってありました。使うのがもったいないと思えたものが、そのころにはなんの躊躇もな […]
【今日の短歌】発音で出自が知れるイギリスの階級社会を強く憎めり (渡辺幸一)
イギリスという国は、主に労働者階級、中産階級、上流階級にわかれており、それぞれ微妙に発音やアクセントが違うのだそう。なので、その違いによって、その人がどの階級に属しているのかがわかってしまうのだとか。 &n […]
【今日の短歌】つよすぎる西日を浴びてポケットというポケットに鍵を探す手 (岡野大嗣)
鍵を見失って「あれっ、ない!!」と探すたびに、友人から「なんで決まった場所に入れておかないの」と呆れられていた私。そう、洋服のポケットというポケットをまさぐって、鞄のポケットというポケットをまさぐって・・・ […]
【今日の短歌】ゆるきやらの群るるをみれば暗き世の百鬼夜行のあはれ滲める (馬場あき子)
その昔、豊川でB1グランプリが開催されました。地元・東三河での開催とあって私も出かけたのですが、そこで数多くのゆるキャラがずら~っと立ち並んでいたのが印象に残っています。あれ何年前だったかなぁ […]