「土用の丑の日」ということで、万葉集からこんな和歌。 石麻呂(いしまろ)に我れ物申す夏痩せによしといふものぞ鰻(むなぎ)捕りめせ 大伴家持 石麻呂に言いたいことがあるんだかね。 夏痩せには鰻が […]
「2020年」の記事一覧(8 / 21ページ目)
短歌を詠むタイミング、そして夢
短歌を詠むにもタイミングってある。何かがズシンと心に重くのしかかっているこの感覚を詠もうとしても、今はなんだか上手くいきそうにない。バイオリズムの波長が合わないと詠めないタイプ。 — 朝倉冴希@短歌 (@d […]
【今日の短歌】東京はエレベーターでも電車でも横目でモノを見る人の街 (カン・ハンナ)
掲出歌と同じような趣旨が書かれているコラムを見つけました。マイケル・プロンコ氏の「「チラ見」と「横目」で東京はもっと楽しい」という記事です。 西欧人の私は、なんでも正面から見ることに慣れていた […]
【今日の短歌】きりわけしマンゴー皿にひしめきてわが体内に現れし手よ (江戸雪)
妹の旦那さんの実家からのお中元。妹が持ってきてくれたやつを、昨日みんなでいただきました。美味しいよね、マンゴー。・・・というわけで、マンゴーといえばの一首。 まず「わが体内に現れし手よ」って、 […]
【今日の短歌】鬱の字一画ごとに摘まみ抜き息吹きかけて飛ばしてみたし (遠藤由季)
字面だけを見るとね。手の平に乗せてシャボン玉を吹くように・・・、あるいはロウソクを勢いよくを吹き消すように・・・。フッと息を吹きかければ、分解してどこかへ飛んで行ってしまいそうなそんな気もしますね。彡(さん)があるからか […]
【今日の短歌】すれちがつた今の女が眼の前で血まみれになる白昼の幻想 (夢野久作)
顔見知りで深い怨恨があったのか、それともただ通りすがっただけなのかなのか。「すれちがつた今の女」と主体との関係性によって、猟奇的な意味合いがまた変わってきますね。何があったん⁈ と思わず問いたくなる一首。 […]
【今日の短歌】あぢさゐの濃きは淡きにたぐへつつ死へ一すぢの過密花あはれ (岡井隆)
最盛期をとうに過ぎたご近所の紫陽花は、色褪せながらゆっくりと確実に枯れてゆきます。花の濃淡を見比べつつ、紫陽花も人間と同じように「あの人は私よりもあんなに若くて綺麗」「あの人老けたなぁ」なんてやっているのか […]
【今日の短歌】騙されたとおもっていっぺん騙されて新潮文庫の紐は甘いよ (西村曜)
なぜ「新潮文庫」なのだろう。最初のこの疑問から、本についている「スピン」と呼ばれるあの紐は、現代では新潮文庫の本にしかついていないことを知りました。 そしてもうひとつ知ったことといえば、「天ア […]
【今日の短歌】サルビアに埋もれた如雨露 二番目に好きな人へと君は変われり (吉川宏志)
調べてみると、サルビアの花言葉は「尊敬」「知恵」「良い家庭」「家族愛」であり、赤のサルビアは「燃える思い」なのだそう。 花言葉から深読みすれば、その如雨露で情熱の赴くまま愛情を注ぎ続け、想いは […]
【今日の短歌】いくら書いても消せない記憶の日があるの雨にも陽にもかがやきながら (江戸雪)
心理学では「セルフコンセプトリカバリー」といいますが、失恋から立ち直るのは自分の感情を紙に書き出すのがいいそうです。そのときの状況、なぜそうなってしまったのか、そのときどう感じたのか・・・etc。 &nbs […]