「南極」はタロジロをはじめ南極観測隊に同行した南極観測樺太犬、「宇宙」は初代のライカを筆頭とする宇宙犬、「渋谷駅前」は忠犬ハチ公。 南極観測樺太犬や宇宙犬に至っては、人間の都合で駆り出されて危 […]
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【今日の短歌】ショッピングモールの中の駄菓子屋は親切な郷愁でおなじみ (松木秀)
デックス東京ビーチにある台場一丁目商店街にて。 最近では駄菓子屋さんも少なくって、駄菓子といえばショッピングモールとかの一角にコーナーが設けられているのをたまに見かけます。 先日立ち寄った台場 […]
【今日の短歌】しのびよる闇に背を向けかき混ぜたメンコの極彩色こそ未来 (笹公人)
「Always三丁目の夕日」出てくるあのノスタルジー。「クレヨンしんちゃん モーレツオトナ帝国の逆襲」に出てくる敵役・イエスタディ・ワンスモアが理想とする昭和感万歳のレトロな世界観。「しのびよる闇」とは、夕 […]
【今日の短歌】パンセパンセパン屋のパンセ にんげんはアンパンをかじる葦である (杉崎恒夫)
「人間は考える葦である」は、パスカルの遺稿集「パンセ」の中にある有名な言葉。パンセって、フランス語では「考え」とか「思考」とかそういった意味もあり、パンパンパン・・・とただ韻を踏んでいるわけではないというの […]
【今日の短歌】冬と春まじわりあって少しずつ暮らしの中で捨ててゆく紙 (阿波野巧也)
新年度に向けていろいろ整理する時期ですからね。新生活に向けての広告とかも増えてくるし。データ化が進んではいるとはいえ、紙を捨てることが多くなります。 書類関係は、要るもの要らないものと選り分け […]
【今日の短歌】「福寿草まだ出ませんね」「そうですね事情は特に聞いてませんが」 (大下一真)
早咲きの梅がもう咲き初めていて、今年は桜の開花も早まりそうだと先日のニュースでやっていました。早かろうが遅かろうが、時期になればちゃんと咲いてくれて季節の到来を告げてくれる花々。例年と比べて早いとか遅いとか […]
【今日の短歌】感情の置き場所だけは奪われぬ言葉はずっとずっと一緒だ (東直子)
短歌をやっていて良かった、SNSで発信して良かったと思う一番の理由がまさにこれ。 少し乱暴な言い方をすれば、言語化すれば辛いことや悲しいこと、しんどいことも“ネタ”になるという強み。もちろん配 […]
【今日の短歌】白湯気のなかの豆腐をすくふとき豆腐か湯気かふふとわらへり (小島ゆかり)
ほんわかした湯気に包まれた湯豆腐が思い浮かぶんだけど、それはただの勝手なイメージ。湯豆腐じゃなくても豆腐の入った鍋料理はいくらでもなるし、別に鍋料理じゃなくても例えば味噌汁にある豆腐を掬っているかもしれない […]
【今日の短歌】柿の実が柿の甘さに辿り着く時間(とき)の豊かさよ日当たりながら (武下奈々子)
今日は柿の日。先ほどニュース番組を観ていたら、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」に由来すると解説されていました。あの有名な俳句は、子規が旅先の奈良で詠んだものですが、その旅行の出発日が1895年の10 […]
【今日の短歌】タマネギは芯からだめになってゆく取りのぞけない場所から腐る (天野慶)
ウチで育てていた玉ねぎ。今年はあまり出来がよくありませんでした。芯が硬くなっているのがあったり、外見からはわからなくても切り分けてみると傷んでいることが度々あって。お裾分けするわけにもいかないので、傷んでい […]