連作「道化師」

今日の短歌

  【道化師】 ネガティブをポンポン投げてポジティブをポンと逆手でつかみ返して 割れるより萎んでしまう 細胞のひとつひとつがほつれてしまう ただいまと戻ってくれるはずだった スナッピングのひとつで終わる 押され […]

連作「leaf」

今日の短歌

  【leaf】   なんて黄緑 透かされるたびに眩くそのままに育っておくれ   なんて黄緑 それぞれが馴染んでいてもそれぞれで踊っているの   仲間でいよう いつまでもぶらさがってはいられない    […]

連作【タイブレーク】

朝倉冴希の作品

    【タイブレーク】 スカスカに食い荒らされてしまうまでどうにか生きながらえて瓢箪 太陽がどこにあるかもわからずに天地がえしのブランコに乗り 未来へのタイブレーク  音速をこえてどこかに宿るエーテ […]

連作「メトロノーム」

朝倉冴希の作品

    【メトロノーム】 仮置きのメトロノームはいつまでもと不変であれよ  規則ただしく 決められた尺でどれだけ鳴らすかを試すかのよう胸の鼓動は 一定のリズムは決してとどまらずどこか粘度を試されている […]

連作【ナマモノ】

朝倉冴希の作品

    【ナマモノ】 柔らかなものから朽ちてうかぶのは骨格となるのちの葉のスジ 掘り出せば「ここにいるよ」と示されてそこから流れ出たのは刹那 くり抜けて形あるもの  ケモノらが出迎えている滅びゆくもの […]

連作【ヴァニタス】

今日の短歌

    【ヴァニタス】 永遠にならないものでできているヴァニタスとしてこの世を渡る できることできないことの境目で生あたたかい  途絶えるまでは 朽ちてこそそれが美徳というわりに由々しきことと衰えるた […]

連作【ジャスパー未満】

朝倉冴希の作品

  【ジャスパー未満】 ぽやぽやと午後の光を受けている石ころたちは石ころでいる お試しで割ったのならば役立てて  その辺にあるほかにないもの 何かしら赦されながら生きているジャスパー未満からの沈黙 はらわたのバ […]

連作「花いちもんめ」

朝倉冴希の作品

  【花いちもんめ】   花いちもんめ 唯一のものを誰もが持っていてあの子と違うこの子と違う 通りゃんせ  貴方じゃないとはじかれる正門があり耳介のかたち 虹彩をはぐらかすそのカラコンに相談しましょ  […]

連作「ヴァルハラ」

朝倉冴希の作品

    【ヴァルハラ】 放たれてしまったものはしょうがなくしばしのカオス  これもヴァカンス とりとめのなさを露わに見せ合えばヴァルハラ うずく引っ掻き傷よ ヴィオロンのためいきひとつ吐き出してヴァン […]

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