ジャーナリストの江川紹子さんの記事なんですけど、とても興味深かったのでシェアします。

大事なのは「読む」力だ!~4万人の読解力テストで判明した問題を新井紀子・国立情報学研究所教授に聞く

 

 

日本人の読解力(リーディングスキル)が低下傾向にあるのは一体なぜなのかというのがテーマ。4万人のリーディングスキルテストを行ってきた、国立情報学研究所の新井紀子教授によるとこういうことらしいです。

 

「教科書が読めてない子がたくさんいる、ということです。文章を読んでいるようで、実はちゃんと読んでいない。キーワードをポンポンポンと拾っているんです。○○と○○と○○という言葉が出てきたら、こんなもんだろう、というような。『……のうち』とか『……の時』『……以外』といった機能語が正確に読めていない。実は、それはAIの読み方に近いんです。

 

これは読解力だけではなくあらゆる面で言えることで、自分がまさに上っ面だけでなんとなくわかった気になって行動して失敗を繰り返してきた「早とちり」な人間ですごくよくわかります。自分の経験からして、こういうのってきちんと腰を据えることができていないから起きるんじゃないのかなと。

 

短歌を読むにしても、三十一文字の中にある言葉を自分なりに解釈するんですけど、どこまで深く読み解くことができるかもそのときの心持ちに左右される場合が往々にあったりします。

 

AI読みにしろ、的外れなコメントにしてもそう。つまり心が浮ついて落ち着いていないから、機能語や深いところまで読み取ろうとせず、言葉の羅列だけで解釈してしまうのかなと例題をやってみて特に思いました。

 

そのつもりでじっくり読んだから、例題は一応は全問正解はしたんだけど、そのときの状況や心の状態によっては不正解だった可能性は十分にあります。現に、ちゃんと意味を咀嚼しようと集中していなかったら危うかったし。(;^ω^)

 

つまり、言葉を受け入れるだけの体制が心に備わっていないということです。

 

なのでリーディングスキルを上げようと思うのなら、文法を学んだり本を読むなどのプラスアルファーとして、「禅」だとか「呼吸法」みたいなものを取り入れるのもひとつの手なのかなと感じました。

 

意図を正確に読み取れないというのは、あらゆる場面でトンチンカンになってしまうので気を付けたいところです。

 

 

あとね。これは個人的にそうしているだけなんですけど、blogを書くときはひとつの文章の中になるべく2つ以上の「、」を入れないようにしているんです。「、」が2つ以上続く前に、文章を区切るようにしています。文脈が複雑になればなるほど、それだけ誤解されやすいから。

 

「正確に読み解く力」もそうだけど、誤解を招かないためには「正確に伝える工夫」というのも必要なのかもしれません。

 

日本語って難しいね。(^^;)