【今日の短歌】ゼラチンの菓子をすくえば今満ちる雨の匂いに包まれてひとり　(穂村弘)

写真は、トマトとラフランスのゼリー。職場でたまたま頂いたやつ。そして、掲出歌の影響で、封を開けるなら雨が降ったときにしようと思い立ちました。変わってるかな。そういう奴なんです、私は。(^^;)

もっとザーッと降るのかなと思たら、あっけなくすぐ止んでしまったんだけどね。雨が降って湿気を帯びた空気はいつもより濃く、土と草が混じったような特有の「雨の匂い」を運んできました。

ゼラチンというどこまでも透明の中に閉じこめられ、それが崩れた瞬間にふわ～と解き放たれていく「雨の匂い」や「ひとり」。ひっそりと噛み締めていました。そのせいか、ゼリーの味は想像していたよりもずっと濃いものでした。

雨の匂いってどうなんですかね、好きですか？ みんなどう感じるのかなと思ってちょっと調べてみたら

• 好きな人 36％
• 嫌いな人 17％
• どちらでもない 44％
• 匂いを感じない 3％

だそうです。※ウェザーニュースより

私は好きなんですけど、独特なので苦手という意見もわかる気はします。あと知らなかったんだけど、雨の匂いのことを「ペトリコール」と呼ぶらしいですね。ちゃんとした名前があったんだ、へぇ･･･。