キングコング西野さんの絵本、えんとつ町のプペル展。
キングコング西野さんといえば“炎上”というイメージのせいであまりいい印象を持たない方もいるかもしれませんが、blogを読んでみればいい意味でガラッと覆されるのではないかと思います。私がこんなこと言うのもなんですが、ものすごく緻密に物事を計算されていますし、目先のことにとらわれずに本質を見極める目を持っている・・・めちゃめちゃクレバーなお方です。
えんとつ町は、夢を語れば笑われて、行動すれば叩かれる、現代社会の風刺。そして、「夢を見る」「夢を語る」「行動する」といった、大人になる過程で皆が折り合いをつけて捨てたモノをまだ持ち続けているという意味で、主人公を《ゴミ人間》にしてみました。『えんとつ町のプペル』は、そんな物語です。
無料公開サイトより
「えんとつ町のプペル」は、ゴミ人間のプペルとえんとつそうじ屋のルビッチの交流物語。
「西野さんを筆頭としたチームによる分業スタイルや、クラウドファンディングで資金を調達したり、Web上で無料公開したりと何かと話題になった作品です。えんとつ町のプペル展を開催するにあたっても、クラウドファンディングで資金を募っていて、こちらで詳しい経緯が説明されています。
そんな中、「せっかく個展を開催させてもらえるのに、普通に絵を展示するだけ…というのもなぁ」と思っていたところ、ギャラリーのスタッフさんが、「試しに、こういうのを作ってみました」と。
なんと、『えんとつ町のプペル』のイラストがピカーン!と光っているではありませんか!
えんとつ町の提灯が光り輝いているではありませんか!「な、なんですか、これ?」
「面白いかなぁと思って、サンプルで一個だけ作ってみたんです」
ちょっと待って!
これ、最高だよ!!
ギャラリーのライトを全部消して、『えんとつ町のプペル』の絵を光らせて、絵そのものをライトにしちゃいましょうよ!
誰も見たことのない『全ての絵が光り輝いている個展』をやっちゃいましょうよ!!
「この光るイラスト、一枚だけじゃなくて、全ページ分、作っちゃいましょう!」
「いや、でも、西野さん。これ作るの、かなりお金がかかりますよ!」
「なるほど。ようし、こうなったら、他人に助けてもらいましょう!!」
…というわけで、このたび、クラウドファンディングで皆様に助けを求める運びとなりました。
見たい見たい見たい見たい。
俺、見たくてたまらないし、見せたくてたまらないんです、この景色。
この空間に抜群の音楽が流れていたら、もう泣いちゃう!
というわけで、ファンタジー感溢れる抜群の音楽が流れる中、全ページ文のイラストがピカーン!と光り輝いておりました。とっても綺麗でしたよ。
「えんとつ町のプペル展」は、基本的にクラウドファンディングで権利を獲得した主催者によって開催されています。それには企業も個人も含まれており、主催者によって規模や見せ方も若干かわってきます。なので、もしかしたら場所によっては多少の当たりはずれはあるかもしれません。(去年の11月に表参道のセゾンアートギャラリーで開催された「えんとつ町のプペル展」は、西野さん自身が手掛けられています)
なんにしても、結果的に多くの人が「えんとつ町のプペル」の世界感に触れることとなるわけで、西野さんはこういう戦略的な部分に長けていてやり方が上手いなぁといつも思います。私は豊橋で行われた9/3(日)の展示会に行ったのですが、前日には西野さんのトークショーが開催されていました。行きたかったんですけど、仕事で行けなかったんですよね~。残念!!
えんとつ町のプペル展は、全国各地で開催が予定されています。お近くの際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?次は奈良のようです。
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P・S
西野さんゲスト回のWin Win Wiiinがめちゃくちゃ面白かったのでぜひ(#^^#)