主人公の女の子が好きなイケメン男子のことを妄想すると、目の前にその男の子が現れる・・・。そんなストーリーの漫画をちらっと読んだことがあります。タイトルは何だったかな。忘れちゃったけど。とにかく妄想すれば、な […]
「2020年6月」の記事一覧(2 / 2ページ目)
【今日の短歌】踏むたびに水と落ち葉はめくれつつ水と落葉のふかさを見せる (谷とも子)
水分を含んだ落ち葉は、踏むと靴の底にひっついたりするんですよね。その様子から、出かようとする妻に、定年後の夫がベッタリくっついてくることを「濡れ落ち葉」なんて揶揄されたりもします。   […]
【今日の短歌】かりそめの人のなさけの身にしみてまなこうるむも老いのはじめや (太宰治)
小説家として名の知れた太宰治ですが、こういった短歌も詠まれていました。パナビール中毒で入院していた当時の手記をまとめた「HUMAN LOST」にも収録されている一首です。 太宰と同じく患者とし […]
【今日の短歌】もの書きてひと日を過ごし雨もまたその文章の中に書き込む (浜田康敬)
東海地方は、昨日から梅雨入り。今日も朝から雨が降っていますが、空を見上げればツバメが元気に空を飛びまわっていたりします。たくましいねぇ。パラパラと本降りを繰り返しながら、雨はしばらく続きそうです。 &nbs […]
【今日の短歌】浴槽を磨いて今日がおとといやきのうのなかへ沈みゆくころ (大森静佳)
今日という一日が、おとといやきのうと同じ「過去の日」へとカテゴライズされていく・・・。「沈みゆく」は、今日という日が終わったことへの虚無感なのでしょうか。 一日一日の積み重ねが未来につながって […]
【今日の短歌】なにもかも決めかねている日々ののち ぱしゅっとあける三ツ矢サイダー (野口あや子)
無性に炭酸が飲みたくなったので、サイダーを買って飲んでいます。サイダーといえばの三ツ矢サイダー。炭酸を開けたときの空気が漏れる感覚、音。これがあってこその炭酸なのだけど、「ぱしゅ」ほどピッタリなオノマトペは […]
【今日の短歌】蛍光ペンかすれはじめて逢えぬ日のそれぞれに日没の刻あり (大森静佳)
シフト表が配られると、出勤日に合わせてカレンダーに蛍光ペンの印をつけるの恒例となっています。今ではそれ以外には使うことのない蛍光ペンなので、一向にかすれる気配がありません。よく使っていた学生時代と違って、蛍 […]
【今日の短歌】薔薇は薔薇の悲しみのために花となり青き枝葉のかげに悩める (若山牧水)
自分の姿を薔薇に投影させてとも言われていますが、私の解釈はそれとは少しニュアンスが違います。どちらかといえば、薔薇から感じ取ったものを自分に投影させて代弁しているのではないのかと。どちらが正しいということで […]
【今日の短歌】梅雨くればふかきみどりに揺れやまぬ肌のひかりがこの国のひかり (早川志織)
この国の木々がこんなにも緑豊かで、これほど数多くありながら不思議なほど絶妙にまとまっていること。そのまとまりが柔らかで繊細な美しさを醸し出していること。この場所に引っ越してきて気づいたことです。今では山の木 […]