表情がちょっと暗かったり、もしかしてご機嫌斜めなのかなとか感じたときに、相手の好きそうな話題を振ってみるってありますね。また逆もしかりで、「この前、ライブ行ってきたんでしょ?どうだった?」なんて言われようも […]
「2024年」の記事一覧(5 / 6ページ目)
【今日の短歌】生れは甲州鶯宿峠に立っているなんじゃもんじゃの股からですよ(山崎方代)
「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又・・・」寅さんの口上みたいな一首だけど、なんじゃもんじゃの股からなんてなかなか出てこない発想。なんじゃもんじゃといえばヒトツバタゴを指すことが多いですが、その語源は「こ […]
【今日の短歌】いにしへの奈良の都の八重桜けふ九重ににほひめるかな (伊勢大輔)
こちらの地方ではソメイヨシノはすっかり散ってしまいましたが、八重桜が綺麗に咲いています。遠くからだとポンポンみたいな丸っこいフォルムが可愛らしくて、近くで見るとした八重の花弁がこんなにも美しいことに毎回ㇵッ […]
【今日の短歌】いざ子ども山べにゆかむ桜見に明日ともいはば散りもこそせめ (良寛禅師)
いざ子ども山べにゆかむ桜見に明日ともいはば散りもこそせめ さぁ、子供たち。山へ桜を見に行こう。明日などと言っているうちに散ってしまうから。 今朝は警報級との予報だった桜散らしの雨。午後になって […]
【今日の短歌】筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも (作者不詳)
筑波嶺の新桑繭の衣はあれど君が御衣しあやに着欲しも 筑波嶺の新桑繭で作られた上等な衣はあっても、それよりもあなた様の衣を着てみたいものです。 新桑繭とは、春に孵化した蚕 (春蚕)のこと。瑞々し […]
【今日の短歌】よもの山に木の芽はるさめふりぬればかぞいろはとや花のたのまむ(大江匡房)
よもの山に木の芽はるさめふりぬれば かぞいろはとや花のたのまむ 大江匡房 四方の山々に木の芽を膨らませる春の雨が降れば、父よ母よと、花はこの雨を頼りにするのだろうか。 断続的に雨が降ったりとす […]
【今日の短歌】日中を風通りつつ時折にむらさきそよぐ堅香子の花 (宮柊二)
可憐な薄紫の花は、その昔「堅香子」とも呼ばれていました。あんまり日が照っていると花弁が丸まるように反ってしまうし、逆に雨だったり日照が足りなければしょぼんと花弁を閉ざしてししまう繊細な花。いい […]
【今日の短歌】ありがとうなんて言うのも今さらのような気がするけどありがとう (俵万智)
失ってから初めて気づく、当たり前が当たり前じゃなくなることの喪失感というのは、何の前触れもなく突然にやってきたりします。当たり前に享受している感謝すべきことに目を向けているつもりでも、これからも幾度となく経 […]
【今日の短歌】昆蟲は日日にことばや文字を知り辭書から花の名をつづりだす (塚本邦雄)
辞書から飛び出た蝶などの昆虫が言葉を紡いでいる。そんな3D映像がパッと浮かびます。この歌が収録されている歌集「水葬物語」が出版されたのが1951年。デジタル要素を踏まえながら旧字体が使われているのがモダンで […]
【今日の短歌】ライナスの毛布になって包む夜のしんしん積もる二月のひかり (高田ほのか)
「ライナスの毛布」になって包んでいるのは主体なのか、夜なのか、あるいは“ひかり”なのか。主体なら包まれているのは(主体にとっての)ライナスだし、夜なら包まれているのは主体であり、“ひかり”なら […]