いろんなものを失って、その度に後悔したり、悔し涙を流したり。過去に戻ってやり直せたら・・・。あの時ああしておけば・・・こうしておけば・・・。この短歌を詠んだ時も、そんなモヤモヤを抱えていたときでした。でも、 […]
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【自作短歌】黒ずんだ巨塔にのまれ去る者を見送り今日も深夜残業 (朝倉冴希)
少し前に、汐街コナさんの「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)」という本がとても話題になりました。↓にあるのはその元となったtweet。※画像をクリックすると拡大します。 「死ぬ […]
【自作短歌】できるなら向日葵がいい 君だけの花になりたいなれるのならば (朝倉冴希)
向日葵っていいよね。一輪あるだけで周囲をワントーン明るくしてしまうような存在感は唯一無二。通勤途中でポツポツ見かける向日葵には、ずいぶんと元気をもらっています。 上の短歌は、ボサノバカサノバの […]
【今日の短歌】次にやる曲のさわりを鳴らすようにつつじが咲きかけの並木道 (岡野大嗣)
朝倉冴希は、生まれも育ちも愛知県・豊橋市。つつじは「市の花」に指定されているぐらい、地元民にとって身近な花。ちょっと車を走らせればすぐに見かけることができます。つつじの並木道が躑躅色やピンクに染まると、あぁ […]
【今日の短歌】人生に付箋をはさむやうに逢ひまた次に逢ふまでの草の葉 (大口玲子)
ウォルター・ホイットマンの詩集「草の葉」の初版が発売されたのは、1855年のことらしいです。以来、ホイットマンは生涯に渡って何度も拡充・改訂を重ね、1891年に出された最終版ともなると初版の5倍ほどの分量に […]
【今日の短歌】ガラス壺の砂糖粒子に埋もれゆくスプーンのごとく椅子にもたれる (吉川宏志)
「砂糖粒子に埋もれゆく」から連想した椅子は、ビーズクッション。グラニュー糖ではなく「砂糖粒子」とわざわざ“粒子”を強調させているしね。 ・・・というわけで、こんばんは。お気に入りだったグレーの […]
【今日の短歌】あたたかい十勝小豆の鯛やきのしっぽの辺まで春はきている (杉崎恒夫)
梅の花がちらほら咲き出しして、すこしずつ景色も色づき始めました。これからはもっともっと華やかになっていきますね。今年はありえないぐらいの暖冬とはいえ、モノトーンからパステルカラーに染まる春がやっぱり待ち遠し […]
【今日の短歌】くれなゐの二尺伸びたる薔薇の芽の針やはらかに春雨の降る (正岡子規)
春の長雨という言葉がありますが、ここ最近はずっと晴天が続いていました。久しぶりの雨が降っています。薔薇の季節にはまだ少し早いこの時期。やわらかな春雨。そんな日は掲出歌を思い浮かべます。 よく「 […]
【今日の短歌】「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい (笹井宏之)
あまりにも記憶が曖昧なのですが、確かに点字を打ったことがありました。何かのイベントの体験コーナー的なところだったと思います。文化祭か学園祭みたいなとこに遊びに行ったときだったかも。 点字器に紙 […]
【今日の短歌】骨なしのチキンに骨が残っててそれを混入事象と呼ぶ日 (岡野大嗣)
もしこれが君だったらとよぎりつつ骨までかぶりつく姿焼き 朝倉冴希 以前、豊田市上中町にある「しだれ桃の里」に行ったとき、うずらの姿焼きを食べたときのこ経験をインスピレーションに詠んだ一首です。 […]