ひらがなや漢字とは全く形状の異なるアラビア文字の「ثلج」にまず目がいきます。「サンジュ」と読むそうです。なんて神秘的で美しいのだろうと一目惚れしたのは、どことなく雪の結晶を思わせる形状の「ثلج」だからで、たぶん他のアラビア文字ならここまで惹かれなかったかもしれません。

 

小学校の担任だった先生の旦那さんが、当時オマーンという国に海外赴任をされていて、たまにオマーンの話を聞かせてくれました。オマーンはアラビア半島に位置していて、公用語はアラビア語。なので、そのときの担任の先生の顔が浮かんでくる一首でもあります。

 

ある日、夏休みには娘さんを連れだってオマーンまで行ってきたとかで、その様子を記録した娘さんの自由研究の資料を見せてくれたこともありました。その時に、旦那さんは「海水を飲み水にするための仕事をしている」とざっくり説明されたのを小学生当時だった自分は記憶しています。雨が滅多に降らないから、飲み水はすごく貴重なんだよと。

 

まして雪が降るなんて滅多にないアラビア半島。雪も氷も「水が変化した冷たい物質」という概念なのも頷けます。そんなアラビアと違って、日本では平地でも北のほうでは雪が降っているし、昨日(11/8)は立冬。いよいよ冬が近づいてきましたね。

 

 

ところで、アラビア文字が入っている短歌ってかなり珍しいので、他にあるのかなと思って検索してみたのですが見当たりませんでした。他にあったりするのかな。