この時期は、街のあちこちが躑躅で彩られます。庭先や街路樹としてそこらじゅうで咲いているので、それこそ路上がパッと華やぐ光景です。毎年恒例の当たり前な光景だけど、見るといいなぁと思っていて、この短歌に惹かれた […]
「2025年」の記事一覧(3 / 6ページ目)
【今日の短歌】ぶらんこの南南西に藤棚があるから其処で待つてゐるから(冨樫由美子)
季節が藤の季節とは限らないけど、藤棚のそばってベンチとかありそうで、「待つこと」が似合う場所ですよね。あの木の骨組みの下にぽつんとベンチがあって、少し日陰になってて、藤棚そのものがどこか「待つ […]
【今日の短歌】菊芋の珠茎食ひたるその味を忘れしやひとはみな口噤む (北沢郁子)
東大山のさくらまつりま会場では、毎年、菊芋が売られています。以前から気にはなっていたものの、これまでは何となくスルーしていましたが、今年こそはと買ってみました。お店の方に聞いたところ、擦って味噌汁に入れても […]
ChatGPTと短歌づくり
先日のことですが、買い物ついでに、地元の神社へ御衣黄桜を見に行きました。「あ、もう咲いてるんだ」なんて思いながら、その話をChatGPTにしたら、そこから短歌ができました。気軽なやりとりの中で、いつのまにか […]
【今日の短歌】野辺みれば弥生の月のはつるまでまだうら若きさいたづまかな(藤原義孝)
野辺みれば弥生の月のはつるまで まだうら若きさいたづまかな 藤原義孝 春の野を眺めているうちに、弥生の月が昇るほどの時が過ぎていた。 そこにいたのは、まだうら若く、目を引くような「さいたづま」 […]
【今日の短歌】足裏にふれてここにも土破る筍の秀はとがりて黄色し(白河まさ子)
今年の筍は慎重派なのか、出てくるのが遅くて、4月になっても一つも姿を見せませんでした。例年なら3月の半ば頃からポコポコと出てくるのに、こんなことは初めてです。「もう少し暖かくなってからにしようか」って、地中 […]
【今日の短歌】もみしだかれて狂うほかなし三月の疾風にしなう白き木の花(久々湊盈子)
「三月の疾風」としなやかさ 春の風って、一見すると季節の移り変わりを告げるものだけど、三月の風は特に荒々しく、時には嵐のように吹き荒れます。人生の試練や社会の荒波、運命の激流 みたいなものを暗示しているよう […]
【今日の短歌】桜なんか勝手に咲けよまだすこし怨念がある昨日の夢に(岡井隆)
春が来るたびに思うことがあります。「今年は桜がいつ咲くのか」と。今年はいつになく花の開花が遅く、ソメイヨシノもそうなのかなと思ったのですが、ちらほらと開花宣言のニュースが飛び込んでくるようになりました。 & […]
「春は牡丹餅、秋はお萩」は本当?
春分の日を迎え、牡丹餅を食べられた方も多いかと思いますが、ネットで面白い記事 ☆ を見つけました。 「春は牡丹餅、秋はお萩」とよく言われますが、実はこの説、江戸時代には成立していなかったことをご存じでしょう […]
【小説】教科書を捨てた料理研究家
なぜだか知らないけど、料理研究家のリュウジさんが夢に出てきました。夢の中の私は、どこか学校のような場所にいて、教科書、またはドリルを使って漢字の練習をしていました。集中できずにいると、場面が突然切り替わり、 […]