豊橋市・西川城址(カタクリ山)にて もののふの八十娘子らが汲み乱ふ寺井の上の堅香子の花 大伴家持 たくさんの乙女らが寺の井戸で水を汲んでおり、その傍らに可憐に咲くカタクリの花よ たくさんの乙女らが寺の井戸で […]
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【今日の短歌】恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば (大伴坂上郎女)
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば 大伴坂上郎女 恋焦がれようやく逢えたときぐらいはせめて愛の言葉をかけてください。長く関係を続けようと思うのなら。 3月は別れの季節。この春か […]
【今日の短歌】花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる (紀友則)
花の香を風のたよりにたぐへてぞ鶯さそふしるべにはやる 紀友則 (梅の)花の香を風の便りに添わせて、鶯を誘い出す案内役としよう。 早咲きの梅がぽつぽつと咲き出しています。梅が咲くようになるといよ […]
【今日の短歌】いむといひて影にあたらぬ今宵しもわれて月みる名や立ちぬらむ (西行)
いむといひて影にあたらぬ今宵しもわれて月みる名や立ちぬらむ 西行 忌むべきものと言われてその光が当たるのさえも避けようとする今宵だけど、無理をしてでもそんな月を見てみたいと思う。悪名の噂が立たなければいい […]
【今日の短歌】九月のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ (作者不詳)
九月(ながつき)のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ 作者不詳 9月の時雨の雨で山が霧がかったように気が晴れない私の胸の内は、いったい誰を見たら晴れるのでしょうか 台風の影響もあっ […]
【今日の短歌】瀬をはやみ岩にせかかる瀧川のわれても末に逢はむとぞ思ふ (崇徳院)
瀬をはやみ岩にせかかる瀧川のわれても末に逢はむとぞ思ふ 崇徳院 川の瀬の急流が、岩にせき止められて二手に別れながら再びひとつになるように、再びあなたとお逢いしたいと思います。 二手に別れた流 […]
【今日の短歌】昨日なし明日またしらぬ人はただ今日のうちこそ命なりけれ (今川義元)
生まれも育ちも東三河(愛知県東部)の私は、今も東三河で暮らしています。今川義元公といえば、かつてここ東三河を支配下にしていた人物。 尾張(名古屋)を治めていた織田信長の父・織田信秀が三河を侵略 […]
【今日の短歌】玉に貫く楝(あふち)を宅に植ゑたらば山霍公鳥離れず来むかも (大伴書持)
玉に貫く楝(あふち)を宅に植ゑたらば山霍公鳥離れず来むかも 大伴書持 薬玉にする楝(あふち)を庭に植えたならば、ほととぎすはこの地を離れることもなくやって来るのだろうか 楝(あふち)とは栴檀( […]
【今日の短歌】つくづくと春のながめの寂しきはしのぶに伝ふ軒の玉水 (大僧正行慶)
新緑のまぶしさに心躍らせているはずが、早くも梅雨の走りかというようなぐずついた天気が続いています。ただ、月形半平太の台詞「春雨じゃ濡れて行こう」にあるように、春の雨はしとしとと柔らかいです。雨ならば春に降る […]
【今日の短歌】雨降れば色去りやすき花桜薄き心も我思はなくに (紀貫之)
雨降れば色去りやすき花桜薄き心も我思はなくに 紀貫之 雨が降れば色が抜け去ってしまう桜花みたいな、そのような薄い心で私はあなたを想っているのではないのです。 雨に打たれて色褪せてしまう桜花を見 […]