この時期に花を咲かせる節分草。 咲いているのはロープの内側だし、小さいうえに俯き加減だし、落ち葉や小石のせいでピントが合いにくいし。被写体としてはなかなか難易度は高いけど、それでもやっぱり会い […]
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【今日の短歌】我こそは新じま守よ沖の海のあらき浪かぜ心してふけ (後鳥羽院)
丸谷才一氏の「思考のレッスン」を読んでいたら、後鳥羽院が隠岐で詠まれた「我こそは新じま守よ沖の海のあらき浪かぜ心してふけ」という御歌の話が出てきました。丸谷氏は「後鳥羽院」という本の著者でもあるのですが、「 […]
【今日の短歌】ひと束の水菜のみどり柔らかくいつしかわれに茂りたる思慕 (横山未来子)
水菜はもともと生で食べられるぐらい葉も茎も柔らかいのが特徴だけど、「みどり柔らかく」とあるからまだ出立てなのかと思います。ウチの畑でも水菜を育てているのですが、今がまさにそんな時期。サラダにしても煮浸しにし […]
【今日の短歌】静かなる雨に散りたる山茶花の踏まれやすきを踏むなりわれも (伊藤一彦)
私にとって、山茶花(サザンカ)はそこらじゅうで目にするとても身近で馴染み深い存在です。ご近所には山茶花の垣根のお宅がたくさんあるし、散歩がてらにたまに行く河川敷にも自生しています。道すがら花びらを何度も踏ん […]
【今日の短歌】マフラーに顔をうづめて大寒の街を急げり風に向かひて (喜夛隆子)
大寒ですね。「マフラーに顔をうづめて」「大寒の街を急げり」そんな姿があちこちで見受けられたのではないでしょうか。全国的に雨模様だったから傘を差しながらが多かったのかな。ここ東三河はこの時期にしては気温は高め […]
【今日の短歌】蕗の薹ほこと涌きたる地の温さ人は知らざりもの履きしより (大下一真)
今もやっているかどうかわかりませんが、母校の小学校では、当時「はだし教育」なるものをやっていました。かなり寒い時期でも裸足でグラウンドにいて、おかげでひどい霜焼けになってかゆくてかゆくて毎日半べそになってい […]
【今日の短歌】柚子の実の皮をしむきて歯にかみぬさみしき心やらはむがため (石黒清介)
あったかい鍋物には欠かせない柚子胡椒。食べたくなるのは柚子大根。飲みたくなるのはホット柚子ドリンク。お店にあるのもは何かと柚子味を選びがち。自他ともに認める大の柚子好きの私。ありがたいことに、今年はたくさん […]
【今日の短歌】 茶碗など黙って洗う涙とはたまれば自然におちる液体 (畑 彩子)
このシチュエーションに至るまでの境遇は知る由もないけど、悔しい思いをしたり、何らかの理不尽な目に遭ったのでしょうね。自分も同じように涙を堪えきれなかったことがあったから痛いほど共感できます。勤務中ならなおさ […]
【今日の短歌】大銀杏ひと葉動かず秋雲の晴れたる下に黄なるしづけさ (金子薫園)
日差しに照らされた黄金色が、スカイブルーによく映えます。 昨日はなぜか風が強くて、街路樹の銀杏の葉がそこかしこで渦を巻いていました。木下龍也氏の「つむじ風、ここにあります」を思い出して、今、つ […]
【今日の短歌】秋くれて深き紅葉は山ひめのそめける色のかざりなりけり (藤原定家)
秋くれて深き紅葉は山ひめのそめける色のかざりなりけり 藤原定家 「山ひめ」というのは「竜田姫」のこと。紅葉が美しく色づくのは山の神である竜田姫が色を染めているから。 竜田姫たむくる神のあらばこそ秋の木の葉の […]