君をおきてあだし心を我がもたば 末の松山浪も越えなむ 詠み人知らず あなたをおいて他所に気が移るようなことが私にあれば、あの末の松山を波が越えてしまうことでしょう。 […]
「tanka」タグの記事一覧(8 / 48ページ目)
【今日の短歌】ただ頼めたのむ八幡の神風に浜松が枝はたふれざらめや (武田信玄)
ただ頼めたのむ八幡(やわた)の神風に浜松が枝はたふれざらめや 武田信玄 (ただ(一心に)頼めというままに神に頼もうとしている。八幡の神風によって、浜松の枝は倒れないことがあるであろうか。(いや、かならず倒れ […]
【今日の短歌】思へどもなほ飽かざりし桜だに忘るばかりの深見草かな (後水尾院)
思へどもなほ飽かざりし桜だに忘るばかりの深見草かな 後水尾院 思ってもなお飽きることはない桜さえ忘れるほどの深見草である。 「富貴草」「花王」「百花王」「二十日草」「花神」「天香国色」などの異名を持つ牡丹。 […]
【今日の短歌】虎杖のわかきをひと夜塩につけてあくる朝食ふ熱き飯にそえて (若山牧水)
気候がいいのでちょくちょく花めぐりしているのですが、それに加えて自分の中で起きているのがちょっとした野草ブーム。 野草関係の動画を何気なく見たのがきっかけで、これは確か食べられる、これはどうか […]
【今日の短歌】紅に深くにほへる桜花雨さへ降りて色を染めける (詠み人知らず)
紅に深くにほへる桜花雨さへ降りて色を染めける 詠み人知らず 紅がとても映える桜花に雨が降り、さらに色を染め上げている 今日は七十二候の桜始開(さくらはじめてさく)ですが、こちらではソメイヨシノ […]
【今日の短歌】国人ととつ国人と打ちきそふベースボールを見ればゆゝしも (正岡子規)
今年のWBCは見応えがありましたね。 準決勝・メキシコ戦での一点差からの逆転サヨナラホームラン。決勝・アメリカ戦での9回表、ツーアウト、スリーボール、ツーストライク、一点差リードを死守できるか […]
【今日の短歌】恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば (大伴坂上郎女)
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽してよ長くと思はば 大伴坂上郎女 恋焦がれようやく逢えたときぐらいはせめて愛の言葉をかけてください。長く関係を続けようと思うのなら。 3月は別れの季節。この春か […]
【今日の短歌】牡丹花は咲き定まりて静かなり花の占めたる位置のたしかさ (木下利玄)
徳川家康ゆかりの地でも知られる可睡斎にて。※参照 可睡斎では32段もある段飾りが飾られるひなまつりが有名なのですが、そのときに室内ぼたん庭園も開催され立派な牡丹の花も展示されます。牡丹といえばの掲出歌なので […]
【今日の短歌】影の濃い木と薄い木と見あたらぬ木があるひるの梅園をゆく (荻原裕幸)
向山梅林公園にて 梅が咲いているのを見かけてもじっくりと写真に撮るまでには至らなくて、今年になってからは今日が初。こうして改めて撮った写真を見てみると、思いのほか影の濃い木と薄い木の濃淡がはっきりしているな […]