「二百十日」とは、立春から数えて210日目にあたり、古くから台風の襲来に警戒すべき時期として知られてきました。9月1日前後に当たることが多いため、この日が防災の日として制定されています。閏年の今年は、8月31日が「二百十日」にあたります。

 

そして、ちょうど今、台風が日本列島を直撃し、各地を激しく濡らしています。今回の台風は、高気圧に挟まれ、偏西風に乗り切れず、進路が定まらないままノロノロとした動きで進んでいます。ここ東三河でも、雨が瀧のごとく強まったり弱まったりしながら断続的に降り続き、時折、突然雨が止む瞬間もあるものの、終始不安定な天候が続いています。

 

台風が進路を決めかね、高気圧に挟まれて停滞する様子は、自然の力が私たちの予測や制御を超えていることを改めて実感させます。この「二百十日」が持つ歴史的な意味と共に、自然の力に対する畏敬の念が改めて深まります。