大阪では7/24に天神祭が行われますが、こちらの地域(愛知県東三河)では2月25日の命日(2月25日というのは旧暦なので、グレゴリオ暦でいう命日は3月26日) のころになると、天神様をかたどった人形を飾られます。自宅で飾っているところはそれほどないかもしれないけど、ひな祭りのイベント会場ではよく見かけていて、私の中で天神様といえばそのイメージ。
梅の花紅の色にも似たるかな阿呼がほほにつけたくぞある 菅原道真
梅の花の色って紅の色にも似ている。阿呼のほっぺたにもつけてみたいな。
「阿呼」とは菅原道真公の幼名であり、↑の掲出歌は、道真公が5歳の時に詠まれたもの。子供ならではのただただ素直な気持ちを詠んだこの歌が、なんともかわいらしくてギュッとしたくなります。5歳だからこそ詠める無邪気で素直な歌ではあるけど、わずか5歳の子がこのような歌を詠もうと思ってもなかなかできるものではありません。
幼いころは「阿呼」と呼ばれ、5歳ながらに見事な和歌を詠んだとても賢い男の子。のちに異例の出世を果たすのも、嫉妬による計略によって福岡大宰府に左遷されてしまうことになり、そのときに詠まれたのがあの有名な
東風吹かば匂ひおこせよ梅の花あるじなしとて春な忘るな 菅原道真
東風が吹いたならばその香りを届けておくれ梅の花。主人がいないからといって、春を忘れるなよ。
そのまま大宰府で無念の死を遂げ、その死後に災いが続いたために怨霊と恐れられるようになりますが、ゆくゆくは学問の神様として祀られることになります。
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わが家の梅干し。
梅の種の中にあると言われる天神様。昔は歯でガリッとやって取り出したこともあったような気もするけど、さすがに今はできそうもないなぁ^_^;