そういえば、今日は半夏生。半夏生といえば、蛸を食べたりするよねってところから、ひょいと「夏は酢蛸を召し上がれ」が浮かびました。えっ、あっ、そういうことなの⁈「欄外の人物として生きてきた」という神妙な言い回しからまさかの酢蛸。勝手ながら、なんで⁈の疑問がほんの少し腑に落ちたような気がしました。

 

私も紛れもなく「欄外の人物として生きてきた」なので、そちら側の人間としては何かしら弁明めいたものを期待してしまうだけに、酢蛸かいっ!!ってズコッってなりそうなんだけどそうじゃないって。欄外なら欄外なりに、気負わずたおやかに生きて行けばいいという力強いメッセージが込められているじゃないのかしら。それこそ、夏の暑い時には酢蛸みたいなさっぱりした物を食べるようにね。今ではそんな風に思います。

 

というわけで本来なら酢蛸といきたいところですが、イカ釣りにすっかり嵌った父が釣ってきた紋交イカがあるので、今日のメニューは蛸ではなくゲソと胡瓜の酢の物。

 

 

「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」

半夏生ってさ、夏至から11日目であり、烏柄杓(カラスビシャク 「別名・半夏」)というサトイモ科の植物が生える頃という意味なんだけど、葉の半分が白いカタシログサも半夏生と呼ばれることから混同されがちなんですよね。