冒頭からして「神は死んだ」という強いワードが出てきます。これは、哲学者として有名なニーチェが掲げていた概念というべきもの。ニーチェは、何かを崇拝したり何かに心酔する信仰心というものに対して否定的な考えをもっていたと言われています。
人間というのは歪んだ忠誠心や思想にかられると、正義という名の大義名分のもとにどこまでも残忍になれると私は思っていて、このblogでもそのようなことを書いたことがあります。宗教がどうとかというより、人間というのはそういうものだと思うのです。ニーチェが信仰に対して否定的だったのも、だからなのでしょう。
サンタクロースの正体が他の誰でもないパパであったこと。本物のサンタクロースは虚像だとしても誰かが誰かのためのサンタクロースにはなれるということ。ニーチェといえばキリスト批判というイメージを持つ方はきっといると思うのですが、そういう立ち位置のニーチェを敢えて持ってきたことで、「サンタクロースはパパだったんだ」が際立ちます。
たぶん私ね、物心ついたときからサンタクロースがいるとは信じていなかった気がします。両親共「サンタさんに何お願いする?」みたいなノリじゃなかったからかな。当たり前のようにサンタクロースはパパだと思っていたし、クリスマスには何買ってもらおうかなぁって。・・・そんな子供でした(笑)
誰かが誰かのためのサンタクロースにはなれる・・・。だからやっぱり、クリスマスにはサンタクロースを信じたくなります。