趣味の一環として、父がほんの少しの間だけ養蜂をやっていた時期がありました。採取していたのは、「百花蜜」と呼ばれる日本蜜蜂の蜜。とても希少なのですが、そのころは、その希少な蜂蜜をとろ~りたっぷりパンにつけるのが日課。今思えばとても贅沢でした。

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掲出歌にあるように、気温が下がると蜂蜜は白く固まってきてしまって、なかなかスムーズに動いてくれなくて。どうにもダメなときは湯煎で溶かしたりしないといけなくてちょっと面倒なんですよね。

 

それを冬のよろこびとして捉えたことはなかったけど、重い病気を抱えていた笹井さんにとってみれば、冬ならではのこんな現象も切実なよろこびに映ったのかもしれません。

 

今日、朝から寒かったので薪ストーブを初炊きしたのですが、薪ストーブの火に癒されてこれも冬のよろこび。寒いのは嫌なんだけど、冬ごもりしながらのあったかい鍋だったり、冬ならではのほっこり感やぬくもり、凜とした澄んだ空気。そんな冬の幸せなイメージを、蜂蜜のもったりとした鈍い動きが運んでくれているようでとっても好きな短歌です。

 

春夏秋冬・・・その季節ならではののよろこびをもっともっと感じてたかっただろうに、26歳という若さで亡くなられてしまったことが悔やまれてなりません。

 

 

 

昨日は、笹井さんのような新たな才能を発掘すべく創設された笹井宏之賞の発表の日でした。受賞された方おめでとうございます。(*^^*)